2010年11月25日木曜日

【韓国】中東市場でも存在感、サムスン?LG戦略

 サムスングループとLG電子が、中東?アフリカ地域でのマーケティングを強化している。両社ともに、現地の文化や生活スタイルに合わせた現地型製品を相次いで市場に投入。巨額のオイルマネーやサッカーワールドカップ(W杯)開催による需要増で拡大が見込まれる中東?アフリカ市場の取り込みを狙う。両市場にはイスラム教徒も多く、韓国大手の中東?アフリカシフトは、日本の大手メーカーの海外戦略にも影響を与えそうだ。

 ■好評!メッカフォン
 
 LG電子の中東での携帯電話市場での存在感は明白だ。
 
 同社が昨年8月に発売した「メッカフォン2」は、イスラム教徒の多いアフリカ?中東地域のユーザーにターゲットを絞って開発した。イスラム教の聖地であるサウジアラビアのメッカの方角を教えてくれる機能に加え、イスラム教の教典「コーラン」を文字とともに音声で再生可能な機能も付いている。さらに祈とう時間には携帯電話の着信を自動で拒否できる機能も搭載しており、現地でヒット商品になっているという。
 
 また同社は、コーランを読誦(どくじゅ)してくれるプラズマテレビのほか、電力供給が不安定なアフリカ地域向けに、低電圧で稼働する冷蔵庫なども投入済みだ。現地の家電売り場や消費者を直接訪問し、現地人と意見を交換することで市場分析を行い、現地型製品の開発を進めているという。
 
 ■酷暑対応エアコン販売
 
 サムスンはアフリカ市場向けとして、酷暑が続く現地の気候に合わせた現地型エアコンや、南アフリカ共和国でのサッカーW杯開催にちなんだサッカーボール型携帯電話などを開発した。特にアフリカでは携帯電話の盗難や紛失が多いことから、紛失時に携帯電話を追跡できる機能などを搭載し、人気を集めているという。
 
 同社はこのほど、「中東?アフリカ市場の開拓」を今年のマーケティング戦略における最重要課題に設定。昨年末にはすでに、アフリカ総括本部を新設しているほか、モロッコおよびナイジェリアには支社を設立し、専門家を多数派遣して現地体制を整えている。
 
 韓国の電化製品大手2社がこのように中東?アフリカ地域を重視するのにはわけがある。
 
 ■イスラム市場は12億人
 
 中東市場がオイルマネーで潤っているのに対し、アフリカ市場はW杯開催などで液晶テレビなどの家電需要が急増しており、ともに新興市場として注目されている。また、LGが狙うイスラム市場は信者数が中東、アフリカ地域を中心に12億人に達し、世界の人口全体の約25%にも達する巨大市場となっているためだ。
 
 さらに、こうした中東やアフリカ地域は、製造業があまり発達していないことにも両社は着目。中国やインドなどほかの新興国と違ってライバル社が比較的少ない状況から中東?アフリカシフトを強めている。ただ、アジアや欧米とは文化や生活スタイルが大きく異なることから、製品の現地化には細心の注意を払って市場展開している状況だという。
 
 中東?アフリカ地域は近年、韓国企業によるプラントや不動産などの建設受注が相次いでおり、これら地域における韓国企業の存在感はますます強まることが予想される。こうした中、市場攻略を狙うサムスンやLGの現地化の動きが奏功するかどうか。日本をはじめとする世界の家電メーカーの海外展開のあり方を含め、両社の中東?アフリカシフトは目が離せない状況といえる。毎日経済新聞が伝えた。

引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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